2018年6月2日20時。
直近バタバタしていたため、何だか久しぶりの石神井公園である。
狙うはもちろんタウナギだ。
散策開始。
いない。
ギルのおいちゃん1のポイントに移動すると、石段の真下で何かが動いた。
注意してみていると正体はタウナギではなく、ハゼとザリだった。
気配がない。
「石神井公園でタウナギと30分向き合ってわかったこと - 東京釣り紀行」にて、タウナギの所作についてノウハウがあるため、仕掛けの準備はしていない。先日は以下。
身軽な私は新たなポイントを探すべく、対岸に向かう事にした。
途中、先日の鼻上げポイントに立ち寄ると。
いた。
巣でもあるのか、また同じポイントだ。 例の如く鼻上げをしているようだ。
タウナギは鼻上げポイントから、ほぼ移動しないため、冷静に仕掛けの用意を始める。
いつもの赤糸と 本日の餌は香薫2だ。
香薫はパリッとした食感に 燻製が効いている至極の一品である。
針を通すとパリッといい音がした。
鼻上げポイントに戻ると、 タウナギの姿がなくなっていた。
一刻、葦周りを探してみたが見当たらない。
どのみち、これだけ茂った葦の中では、二の舞を演じるだけである。 このままやり過ごし、対岸へ向かう。
対岸この時点では此岸3に着地したのだが、 釣り禁止の看板が目立つ。
いつもと違った風景である。
明かりが灯っているところが、 いつものポイントである。
対岸は策があり池まで近寄ることができないようだ。 仮に近付けたとしても、際まで葦全開。 対岸では釣りはできないと思っていいだろう。
どれくらいできないかというと、 これくらい。
見上げるレベルの葦には脱帽である。
仕掛けを準備しているので、 駄目押しで先程の鼻上げポイントに向かう。
いた。
こちらに寄せるべく手前で香薫を入水させるが、やはり無反応である。 やむなくタウナギの真上に香薫を落とす4。
右手にライト、左手に竿の状態でシェイキングし、タウナギの様子をうかがう。
寄ってきた。
次の瞬間、一気に巣5に引き込まれる。
「フィーッシュ」
発声と共に、竿がしなる。
初めて竿がしなった。 この竿もちゃんとしなると安心したところで、それまで感じていた重さがなくなった。
バレてしまった。
釣り上げるよりも 写真に収めたいと思ってしまったことを後悔。
またすぐに鼻上げをしているので、アゲイン。 追い香薫。
すぐに喰らいついたが、ショートバイトで香薫持ち逃げ。
三番手の香薫を少々小さくして、 かじれば即針の状態にしてみた。
香薫二個で腹一杯になったのか、 余裕の鼻上げをかまされて、まったく反応しなくなった。
ノーフィッシュで不本意ではあるが 活動限界を迎えたので本日はこれにて納竿。
キャスタビリティーを磨きたいと思いながら、石神井を後にする。